「もっと効率良く稼ぎたい…」「案件の数が多くなってきて大変だ…」というフリーランスの方に向けてこの記事を書いています。
案件の数を少なくして高単価にすることで、より効率良く稼ぐことができます。フリーランス活動を続けていくには、薄利多売(安く多くを売る)というのを辞めた方が良いです。
実際に僕は、案件の数を5件くらい同時に回したことがあります。ひとりで作業する場合、案件の数が多くなるほど、ひとつの案件に割ける時間が少なくなります。案件に割ける時間が少なくなると、ひとつひとつの案件の利益が少なくなりがちです。実際に作業してみて、案件数が少ない方が圧倒的に作業に集中できました。僕の実体験からも「薄利多売」はやめるべきだと思います。
安い金額で多くの仕事をこなすという働き方はオススメしません。
フリーランスで稼いでいきたい人は、高単価で2,3個の案件を回すのがオススメです。この記事を読み終えると、高単価で少ない案件を回すことの重要性がわかると思います。
薄利多売では稼ぎにくい
低単価の案件をたくさんこなしてもあまり稼ぐことはできません。
安く多く売るのは大企業の戦略
そもそも安くたくさん売るという戦略は、資本力のある大企業がやることです。大きな企業は、資金と人材があるので、なんとか利益を出すことができています。小さな個人が、大企業と同じことをやっても消耗するだけです。
Web制作で利益を出せていない人が多い
実際に、Web制作で利益を出せていないデザイナーが多いと思います。Web制作は、先方都合での修正が多かったり、なかなかスムーズに行かないこともあります。もしWeb制作で、利益が十分に出ていないようなら、単価が安すぎるのではないかと疑ってみてください。
Web制作にお金をかける会社
クラウドワークスで発注する会社は、安く済ませたいという会社が多い印象です。確かに、Web制作の相場が安くなってきていると言われますが、Web制作にお金をかける会社も多く存在します。
相場は安すぎる
実際に、僕はクラウドワークスでWebページの制作を受託したことがありますが、時給に換算したら300円以下だったなんて経験もあります。今では、Webページ制作で60万程度いただくことが多いです。フリーランスがより良いものをつくるとなると、相場の価格では低すぎます。
スイッチングコスト・コミュニケーションコストがかかる
数多くの案件をこなしていると、目に見えないコストがのしかかってきます。作業を切り替えるコストとコミュニケーションにかかるコストです。
タスクを切り替える数分が命とり
多くの案件をこなす場合、作業ごとに頭を切り替えたり、別のファイルを開いたりと、切り替えに数分を使います。この数分がチリツモなのです。また取引先が多くなるので、連絡や確認にかかる労力や時間も発生します。
3時間も浪費している!?
一日に3回作業を切り替えると考えてください。ひとつの案件から別の案件に切り替えるのに、一回3分かかるとします。そうすると1日9分を失います。1ヶ月に20日働くとすると180分、3時間もスイッチするのにコストがかかっています。
フリーランスにとって一番重要なのがコミュケーションです。メールやメッセージでやりとりする場合は、もちろん文書を何回かチェックしても問題がないか確認します。案件が増えると、自然とコミュニケーションをとる相手が増えてしまいます。それだけコミュニケーションに時間もかります。
肉体的・精神的に消耗する
多くの案件を回していると、身体も疲れますし、精神的にも疲れてきます。
働きすぎてしまう
多くの案件を回していると、忙しくなりがちです。ひとつの案件でつまづいた場合、他の案件にも影響を及ぼします。また、脳も疲れていきます。
マルチタスキングをして、こっちのタスク、あっちのタスクと脳が高速で焦点を切り替えていると、当然脳は疲れます。
https://minimalist-fudeko.com/multitasking-is-not-effective/
イライラしたりモヤモヤする
忙しくなると、イライラしたり心に余裕が持てなくなります。一方で2,3個の案件だけを回しているときは、比較的余裕をもってフリーランス活動を続けることができます。
一度に複数のことをしようとすると、頭がもやもや、イライラした経験があるかもしれません
https://www.lifehacker.jp/2015/10/151017_3ways_multitask.html
制作物のクオリティーが下がりがち
多くの案件を対応していると、どこかにほころびが出ててきます。
ミスが多くなりがち
仕事が多いとつい焦ってしまい一つ一つの仕事にミスが生じがち。
https://raorsh.com/oosugi-yametai
そしてそのミスのせいでさらに仕事は増えてより一層一杯一杯になってしまう。
ミスが多いと、信頼を失ったりします。ひとつひとつの仕事は丁寧に行うべきですが、案件が増えると時間が足りなくなってきます。
作業時間の差は歴然
複数案件を抱えている時、当然ひとつの案件にかけられる時間が少なくなります。
1週間に稼働できる時間を40時間だとします。あなたが抱えている案件が2つであれば、1つの案件に20時間割くことができます。5つ抱えていると、ひとつの案件にかけられる時間は8時間です。20時間と8時間では12時間の差がありますから、当然、成果物のクオリティにも差がでてきます。
高単価で少ない案件を回す
高単価で少なく案件を回すことで、本来すべき業務に集中できます。結果として、制作物のクオリティもアップします。
単価を上げても大丈夫
高単価の案件であれば数をこなす必要がありません。20万円の案件を3つ回さずとも、60万円の案件であればひとつやればいいわけです。
単価を上げるとお客さんがいなくなるのではないかと心配な方もいるかもしれませんが、実績がある人なら大丈夫です。
売上の公式があります。
売上=単価×客数×リピート率
確かに、単価を上げると客数は減るかもしれませんが、単価が上がっているので売上が減ることはありません。
より少なくより良く
少ない案件に集中することで成果物の質が上がり、顧客満足度に繋がります。ちゃんとした成果物ができれば、リピーターになってくれることでしょう。
実際に、僕も今まで単価を徐々に上げてきましたが、お仕事がなくなることはありませんでした。実績があれば錯覚資産となり仕事が舞い込んできます。
まとめ
薄利多売は今すぐやめて、少ない案件を高単価で受託していきましょう。高単価にすることでより良い成果物を集中してつくることができます。利益がでるようになりますし、ストレスも少なくなります。時間が十分に確保できるので、自然と良い成果物ができ、リピーターになってくれたりもします。
① 薄利多売では稼ぎにくい
② スイッチングコスト・コミュニケーションコストがかかる
③ 肉体的・精神的に消耗する
④ 制作物のクオリティーが下がりがち